失敗してこそ完成する
唯一無二の「秘策」を練り上げろ!



幻のルーレット講座「白い部屋」

その中で お話した内容を
深く解説してみようシリーズ第2弾。

この記事は遠い昔の私を描いた
物語調の話なので、
「闇ザッコ風」でお届けします。

動画の中では
計略を練り上げるまでの描写を
一切 話していなかったので、
「白い部屋」を観ていた方には
面白い内容に仕上がっていると思います。


↓ では、本文をどうぞ ↓  ( ●ш●)/ ♪ 


複数のカジノに資金を振り分けてリスクの軽減!
ホントに有効なのか?



資金管理の方法として
複数のカジノで立ち回る作戦は
10年以上も前からウェブ上で紹介されていた。

当時、私がよく見かけていたのは
テーブルゲームでの実践指南だった。

「1つのカジノで大きな金額を稼ぐと
カジノ側から目をつけられる。

それよりも複数のカジノへ登録して
リスクを分散しながら少額を稼いだ方が安全だ」

そんなことが書かれたページを
あちこちで見かけたのを覚えている。

今思えば、複数のカジノに登録させて
より効率よく稼ごう という
アフィリエイターにとっての攻略…
とも言える内容だが、
当時 ルーレット専門プレイヤーだった私は
輪郭だけで中身のない その指南に影響され、
すぐさま複数のカジノへ登録して実践した。

しかし、そこで待っていたのは…




リスクの軽減どころか「損失3倍」の脅威…


当時の私は この作戦を知るまで
1つのカジノに絞って勝負をしていた。

当然ながら資金管理能力も低く、
複数のカジノで立ち回る術など知る由もなかった。

いくつかの記事を読み漁ったものの、
結局のところ資金管理の具体的な指示はなく、
資金を分散して勝負をすることだけが
前面に押し出された記事ばかりだった。

スロット入門書での話で例えるなら…
泳げもしない私は、浮き輪も付けずに
大海原へとダイブしたわけだ。

結果は ご覧の通り ↓
(グラフは簡略化した当時のもの)

写真2 A-2

写真1 A-1

私は3つのカジノに$200ずつ入金し、
2週間ほどの期間で出金しようという
安易なルールだけを定めて特攻した。


カジノA

出だしから上手く利益が上がらず、
順調に資金を減らして破産。


カジノB

立ち上がりは良くなかったものの、
 一時的に安定した利益を確保。
しかしカジノAの連敗を再現するように
 深追いし過ぎて途中から急降下、そして破産。


カジノC

唯一安定した利益を保っていたものの、
最終的にはカジノA、Bの負け分を取り返そうと
大きな勝負を仕掛けて返り討ちに合い、破産。


出金を想定していた2週間を待たずして
当時の平均入金額$200の3倍である$600を失い、
私は しばらく遠い目で部屋の隅を眺めていた…

リスクの分散…

確かに1つのカジノで負け始めても、
他のカジノで利益があれば
その表現は正しいと言えるかもしれない。

しかし、
複数のカジノで仲良く負けてしまっては
リスクの軽減どころか
シャアザク並みの速さで資金を失う
危険な資金運用にもなる。

「これを防ぐためには独自のルールが必要だ…」

私はこの一戦での失態を基に、
あらゆる可能性を想定して
複数のカジノで立ち回るための作戦を練り始めた。




実戦での失態を生かして
ターニングポイントを洗い出す


私が最初に行ったのは
ターニングポイントの洗い出しだった。

少なくとも最初の数日は
最悪の戦績ではなかったはず…

では、どのカジノの何日目で
決断を誤ったのだろうか?

その答えは明白。
ターニングポイントは7日目だ。

写真1 A-1

一時的に損失は出ているものの、
6日目までは全てのカジノで
開始の$200を維持している。

しかし、
月曜日からスタートしたこのチャレンジは
7日目の日曜日に
全てのカジノで負けを記録している。

カジノAで負けたことで
カジノBでも足を引っ張られ、
カジノA、Bの連敗によって
カジノCでさらに深追いをするという悪循環。

加えて、休日が終わるという局面で
➤ ブルーマンデイ症候群 が発症、
「明日から仕事は嫌だ」
という現実逃避から夜遅くまでプレイを続け、
負けた状態での終戦を受け入れられずに
嵩む損失を振り切って更に追撃するという
致命的な追い打ちを自ら生み出している。

結局この1日で$120の損失を叩き出し、
当時の平均ベット額$ $0.1~0.5では
到底取り返せない金額を失っている。

ディーラーを経験しているにも関わらず、
この損失を取り返すのに
どれだけの勝利を積み重ねなければならないのか?
という配当の感覚すら狂ってしまうほど
冷静さを失っていたことが伺える戦績だ。

後日、グラフを眺めながら
私は改めて「ある法則の危険性」について
更に深く考え込んでいた。

写真2 A-2


それは時間差で表れる連鎖の法則。
良い意味での連鎖ではなく「負の連鎖」だ。

6日目以降、カジノA~Cは
急降下してゆく波形が同じ形で
右側にズレていくのが見てとれるだろう。

これはつまりカジノAの破産を引きずって
カジノBは後を追うように破産し、
カジノBの破産を引きずって
カジノCは後を追うように
破産していることを示している。

「時間差で平行線を描く波形は危険だ…」

策の重要性を痛感した私に
敗戦を悔いる心の隙は無かった。

標的を見つけたアナリティカルタイプは最強。
迷いなどあるはずがない。

私が持ち合わせている探求意欲は
この決戦を境に目覚めたのは間違いない。

元々 うっすらと自覚のあった
アナリティカルタイプ と 0-100の思考が
完全に目覚めた瞬間だった。

週末になると
私は終日 薄暗い部屋に引きこもり、
絶対に破産しない
「唯一無二の計略」を完成させるべく
ひたすら研究の日々を送る…

それは私にとって心地よい環境だったことを
今でも鮮明に覚えている。

まるで そんな生活が ずっと昔から
習慣付いていたような感覚だったのかもしれない。

研究の着眼点は一点集中。

私は破産対策に全力で取り組む姿勢を貫き、
再現性のある策をいくつか考案できた。

絶対に破産しないためには
「全額投入を阻止するルール」が必要不可欠。

1つのカジノで遊んでいたプレイヤーが
複数のカジノで立ち回るとなると、
少なからず初期投資額は嵩むことになる。

一度でも全額破産してしまうと
その負担はあまりにも大きく、
追加投資も厳しい状況に追い込まれるだろう。

これを阻止するために、
私は下記のルールを定めた。

1.

損失リミットを設定し、
一定額以上の金額を失ったカジノは
期間満了を待たずに強制出金する

2.

1つのカジノが強制出金になった場合、
2つ目のカジノはそれ以降、
損失リミットに達していなくても
最初に負けを記録した時点で出金する

3.

2つのカジノが強制出金になった場合、
3つ目のカジノはそれ以降、
損失リミットに達していなくても
最初に負けを記録した時点で出金する


つまり1つのカジノでも
損失リミットに達して強制出金が始まると、
連勝できないカジノは芋づる式に
強制出金することになる…というルールだ。

運が悪いと立て続けに出金ラッシュとなるが、
「負の連鎖を封じて資金を残す」
という目的に対しては絶対的な効果がある。

この時、私が意識していたのが、
まさに「背水の陣」だった。

常に後がない状況を自ら作り出し、
緊張感を高めることで
一戦一戦を疎かにしないこと。

対峙した一戦を切り抜けないようなら、
そこを自らの死に場所として認めるしかない…

そんな意味を込めて練り上げた計略だった。

これを自ら破る、もしくは
気が狂ってオールインでもしない限り、
絶対に破産することはできない。

この瞬間をもって、
私にとっての「破産対策」は完成した。


参考までに…

初戦で破産した戦績に対して
この計略を当てはめ、損失リミットを
入金額の50%=$100に設定すると
下記のような結果となる。

写真4 B-2

写真3 B-1


カジノA

9日目に損失リミットに達し、$100で強制出金


カジノB

カジノAが強制出金となった後、
次の日に負けているので10日目に$140で強制出金


カジノC

カジノBが強制出金になった後、
次の日は勝っているが
2日後には負けているので12日目に$300で出金


結局のところ2週間を待たずに
終焉を迎えていることに変わりはないが、
残った資金は$540となる。

問題の損失額は僅か$60...

つまり全額破産の$600に対して
10分の1で済んだことになる。

負けたことに変わりはないが、
これだけ まとまった資金が残っていれば
全額負担の入金は必要なく、
各カジノへ送り込む資金を$180に修正した上で
再戦を挑むことも可能だろう。




更に細かいルールで
「資金のレンジ」を安定させる


損失のリミットを設定することで
破産を免れることはできる。

しかし、
ギャンブルには もう1つ
危険な罠が潜んでいることを忘れてはならない。

そう…「勝利」だ。

勝利という底なしの欲を制御する策がなければ
高望みの衝動は止められない。

1日の損失リミットを設定すると同時に、
利益に対してもリミットの設定は必要。

損失と利益にリミットを設けることで、
1日に変動する資金のレンジは狭くなる。

当然 利益の伸び方は緩やかになるが、
長期的な運用を視野に入れるのであれば
自棄になることもなく
冷静な勝負を継続できるのは間違いない。

ただし、
リミットの設定は規則性のある数値を
当てはめれば完成するものではない。

まずは一定期間を試し、
手応えを感じ取りながら微調整を繰り返し、
「自分の金銭感覚に見合ったレンジ」
を探るしか方法はないのだ。

誰かのレンジは その誰かのレンジであり、
決して自分に見合ったレンジではない。

「調子よく勝っている時は
    波が来ている証拠なんだ!」

と連戦、大勝負に挑む輩はたくさんいる。

しかし、その根拠は何だ?

この質問に
具体的な策を持って答えられないようなら
それはただ勢いに身を委ねた運任せに過ぎない。

勝ち戦を続ける秘訣は
「更なる勝利に挑む度胸」ではなく、
「利益を確定させる決断力」に他ならない。

過去に後悔した記憶を一瞬で忘れてしまう能力は
決して他人に誇れるスキルではないのだ。

制圧したフィールドで
いつまでも戦利品を漁る間抜けな兵士は
隠れた敵兵に打ち殺されればいい。

任務を終えた英雄は
戦果を顧みる間もなく次の戦場へ赴くもの…


以前、こんな内容のメールを
誰かに返信したのを思い出したので書いてみた。




「複数のカジノで立ち回る術」は
リスクを軽減するための策ではなく
資金管理能力を目覚めさせる
「自己革命の計略」である


複数のカジノで立ち回る術は
確かに有効な手段であることに間違いはない。

しかし、資金管理能力の低い
過去の私のような人間が
簡単に実践できるものではないことも事実。

少なくとも1つのカジノで
安全に立ち回れるようになるまでは
あまり手を広げ過ぎないことをお勧めする。

もし実践するのであれば
最悪の事態を想定したルール定め、
「忠実に再現する覚悟」
を持って挑むことを忘れてはならない。

再現性のない安易な策は、
いずれ自らの手で
そのルールを壊すことになる。

せめて最初に定めた期間の戦績を眺めて
改善のポイントを探るくらいの意欲がなければ
初めから実践する価値はない。

この手の計略は実戦と改善を重ねて
練り上げてゆくことが醍醐味でもある。

1回失敗したから止めるのではなく、
失敗してこそ より良い策が生まれるもの。

誰かの計略を真似するのではなく、
思考や行動パターンを
知り尽くした自身だからこそ
自分にとって
「唯一無二の計略」が完成できるのだ。

隠された潜在能力は誰もが持ち合わせている。

呼び覚ます「きっかけ」がなければ
その能力を眠らせたまま
一生を終えることになるだろう。

特に今回のテーマとなった
「計略」に「得意 / 不得意」は関係ない。

重要なのは自身との「適合」だ。

「自分には策を編み出す能力など無い…」

と思っている人間であっても、
自身の特性さえ理解していれば
お粗末なプランひとつで
行動をコントロールすることは可能である。

他人に評価されるような汎用性など
初めから必要ないのだ。

自身にとって「唯一無二の計略」は
「自己革命の計略」をもって完成する。

革命の意志が芽生える瞬間は
きっと人それぞれだろう...

「その時」が訪れるまで
決して貫き通す日々を諦めてはならない。


さあ、眠れる力を解き放て…